弁護士等情報

全国の法律事務所中3位 1件あたりの過払い金回収額の大きさ-消費者金融最大手のA社につき-

1 消費者金融最大手とされるA社の調査によれば、

(1)A社が支払った1件当たりの過払い金額の大きさを全国の法律事務所(弁護士法人を含む)別に比較すると、当ひまわり法律事務所は上から数えて、3番目(3位)で、1、2位はいずれも東京新宿の法律事務所。従って、当事務所は当然、西日本1位。
 1件当たりの回収額は、ほぼ200万円。効率がいい経営ですねとA社の管理職。
 2014年4月から9月までの、半年間の調査結果であり、当事務所の任意段階での和解、訴訟段階での和解、17条決定、判決に基づく回収等、すべての過払い件数の金額の平均値とのこと(余談であるが、対A社との裁判で、当事務所の神林祥吾弁護士は、一個の基本契約であると裁判所に認定させたうえで-手腕で認定をもぎ取ったと思われるケースもある-、6年余、4年9か月、4年2か月の空白期間があるそれぞれ別の裁判で、一連との判決(大阪地裁、奈良地裁)を獲得し、それらは、「内容的に画期的で借主にとって有利であり」「別訴において書証として提出することで、裁判官を説得するうえでも大きな力となります。」と評価されて、名古屋消費者信用問題研究会のホームページで公開されている。)。
               

(2)A社に対する過払い請求件数は、467件で、順位は法律事務所中、全国14位、西日本2位(*1)、うち、東京勢が12社を占めるとのこと。2013年10月から2014年9月まで、1年間の調査結果。
 それにしても、ここでも東京一極集中だ。暗澹とする。

2 

(1)日本の、急速な高齢化に対応すべく、また、過払い金債権が10年の時効で、急減している状況に鑑み、まずは、高齢者の生活の安定に資するために、高齢者の過払い金債権の回収を優先しようとし決心し、昨年(2013年)の盆過ぎから65歳前後の方たちに、営業の軸足を移した。A社での当事務所の1件当たりの回収金額が、他の法律事務所と比較して突出して大きいのは、一つには、そのためであろう。 

(2)当事務所は、全件、面談する。それも複数回。遠方の依頼者には、面談しないことも許されており、それを利用して、全国対応している事務所もあるが、顔を見て話さないと安心できないので、私は、そういうやりかたはしない(趣味の問題)。
 そのため、受任通知件数の順位には、関心を失った(関心を持っても、私にとっては、面白くない結果になるだけだ。)勝負は、1件当たりの回収金額の大きさの順位だと近頃は勝手に考えている(これだと、私も勝負の土俵に上れる。)。

3 実は、今年6月、年末での完全引退を宣言し、テレビ、ラジオ等での宣伝を、すべて廃止した。そのためかどうか、勤務弁護士3名のうち、2名は退所を表明し、いつ辞めるかも決まった。年末には、事務員数―法律担当―もかつての半分以下に減少する。残った弁護士、事務員も退所の覚悟は決めた。受任件数は、宣伝廃止のため、1か月あたり、実にかつての4分の1と極端に減少した。
 引退の条件は、整った。しかるに、なんとしたことか、肝心の私の決意が最近ぐらついた。来年1月から、細々と(残った弁護士1名、事務員4名―法律担当―を雇用し、テレビ、ラジオ等の宣伝費も月4000万円から、激減させ、月1000万に抑える。)商売を再開することに翻意した。
 余分な時間ができると、自分の心を覗きこまざるを得なくなる。それが怖い。細々とでも商売していれば、目の前のことで、気が紛れ考えずに済む。そう気が付いて、心変わりした。
 古典を読む日々などまっぴらだ。これからも、考えることを放棄し、場当たり的、刹那的に生きていこう(*2)。

4 私がやっている、過払い、任意整理は、お客様からは、感謝されており、人助けの仕事ではある。
 つい先日、73歳の女性の借金をなくし、過払い金をお渡しした。83歳の夫も同席し、立ち上がり姿勢を正し、頭を下げ、実に丁寧にお礼を述べられる。妻は言う、今から二人で京都のお寺参りに行きます、御恩は一生忘れませんと。
 私も思わず姿勢を正し、粛然として、お聴きする。

        
*1 A社は、今年10月下旬来所の際、当事務所が西日本1位と発言した。西日本に主たる事務所がある某法律事務所は、貸金業者の本店のある東京に、裁判を起こすので、東京の公的対応センターが所管しており、そのため東京扱いにしているのであろう。しかし、地政学的見地からは、その事務所を西日本に位置付けるのが、正しいと思われる。その場合、某事務所が、西日本1位、当事務所が、本文で書いたように、西日本2位となる。
 そこで、地政学的視点から、A社の発言に修正を加え、本文では、西日本2位と表現した。
この順位は、ここ4年来変わらない。どうでもいい話だが。
 A社によれば、西日本とは、富士山(静岡県)から尖閣諸島(沖縄県)までを指す。尖閣諸島には、人は住んでいないようだが。

*2 「彼らがここで探し求めているものは、自分自身について考えることから、彼らを遠
ざけるような・・・・仕事であって・・・」
「・・・気を紛らすことがあれば、悲しみはない。」
   中公文庫 パスカル(39歳で没) パンセ 95頁、96頁

(平成26年11月15日 記)